LAST UPDATE 2004/7/24

Digital /Virtual Analog Synthesizer

デジタルシンセはデジタルであることが最大の魅力だ。

デジタルの音。

追い求めても追いつけないアナログに追いつこうとすればするほど対極で光を放つ。

Yamaha 

DX7-2FD

★★★★

 

6opFMシンセシス 名機DX7の最終進化系

Yamaha 

V2

★★★★

 

4opFMシンセシス

PCM音源方式のワークステーションの時代に突入した1988年にFMシンセのエントリーモデルとして登場。流れとするとDX21-27の後継といえる。海外名DX11。

TX81Zのキーボード版という内容なので波形のバリエーションも多く4opとはいえ侮れない。また音色の音色エディットがたいへんやりやすいのでFMシンセシスの入門機としてかなりお奨めである。薄くコンパクトなボディも邪魔にならないし中古価格もかなり安いし音色データもTX81Zの資産が使えてそれはそれはナイスなシンセ。

Roland

VC-1

(D-50)

2004/5/26購入

★★★★

2004/7/16ドナドナ

 

 

LA Synthesis Modeling

VC1DEMO

 

V-Synthを全く別のシンセに変えてしまうのがV-Card。

その第一弾であるVC-1は80〜90年代一世を風靡したローランド初のフルデジタルシンセサイザーD-50を再現する。

 

電源を切った状態で製品をリアパネルのPCカードスロットに差し込み再起動するとV-Synthは完全にD-50に乗っ取られる。全くV-Synthの機能は使えなくなってしまう。

ハードウェアとして完全な再現が試みられており直接D-50/550から音色データを読み込みさらにD-50/550へ送ることができる。(!)

 

実機の小さな液晶パネルとスイッチとスライダーでの音作りに対しV-Synthの大きなLCDパネルと数多くのノブ、コントローラーを駆使できるので音作りはすこぶる快適だ。実機のジョイスティックはタイム・トリップ・パッドにアサインされ実機同様の4つの音色をコントロールすることができる。

さらに専用のPCエディターUniquest for VC-1が付属している。

 

実機との違いは大きく2点で

「S/Nが改善され音質が向上した」

「大容量波形が追加された」

これを良しとするか悪しとするかは、人それぞれではないかと思う。

 

私の印象では「良し」と納得できるレベルであると感じた。確かに最初は「音良過ぎだよ〜」

と嘆きの独り言も出たのだが一週間も遊ぶと、「やっぱ今のシンセじゃ出ないよな」とそれが単なる程度問題であったことに気が付いた。ノブやコントローラーを駆使した軽快なシンセシスもその一因だ。

 

マルチティンバーではないし追加されたとはいって波形も貧弱、魅力と評されるローファイな音質も改善されており「今」のユーザーへの訴求力は低いのかもしれない。しかし伝説の名機はその伝説的な音色とともに補完されたのだ。シンセファンとしてここは素直に喜びたい。確かに「出来の良すぎる2代目」と言う印象は強い。 

最後に。この21世紀のD-50はデジタル出力に対応している。

 

>Roland D-50について 

1987年発売。YamahaのDXシリーズの独占を翌年発売されたKorgM1と共に打ち砕いたローランドデジタルシンセの祖であり歴史に残る大ヘベストセラー。アナログ的なシンセシスにPCM波形を加え内蔵エフェクターの設定も音色のファクターとした音作りはLAシンセシスと名づけられそれまで聴いたこともない特徴的なプリセットサウンドと共に瞬く間に世界のアーティストに愛用された。

"Fantasia""Soundtrack""Digital Native Dance""Pizzagogo""Living Calliope"などが数々の名演で"そのまま"使用されている。あまりに当たり前の音色で意識すらしないほどである。

GM音色にも"そのまま"その偉大な音色とプリセットネームで残る。

(ちなみに初のDTM音源MT-32もLA音源だ。)

 

KorgM1以降PCMデータの大容量化とDAの高性能化の流れの中でこの稀有なシンセの陳腐化は意外にも早くその位置づけはノイジィでローファイな音色が魅力なシンセなどと「自虐的な悦」の評価の時代に入ってしまった。

しかしその後の機種が録音データの上手なブレンドを「シンセシス」と主張するのにに対してこのシンセはギリギリのラインでアナログシンセと同様の「シンセシス」のフィールドに留まっているように感じられる。根本的に波形を積めないという理由以上にパネル上に所狭しと並んだボタンと専用コントローラーの存在それらがそれを主張している。

プリセットがその機種の優劣を決めてしまう時代を切り開いたこのシンセが「シンセシス」というシンセ本来の魅力に拘ったことは実に印象的である。

 

Roland

V-Synth

2003/3/19購入

★★★★★

2004/7/16ドナドナ

Analog Modeling

+Vari Phrase+COSM

 

 

 

 

 

 

 

VariPhraseデモ

 

元の波形

なんの変哲もないビアノの単音サンプルですね。これをVariしちゃいましょう。

 

Sound1

アジア風の笛パッド

Sound2

これもアジア系の笛に内蔵エフェクトのテープエコー

Sound3

逆回転させたトイピアノ風の音とSBFフィルターを使ったメロトロン系のストリングス。

 

 

 

<追補>

オープンアーキテクチャーのシステムのものすごさを実感させられた

半年間であった。システムプログラムの更新でソフトシンセのように

シンセが進化していく。

Ver.1.5で搭載されたフィルターと波形はローランドのシンセの肝にあたるものだ。

Ver1.13で追加された24/32ビットのオーディオデータへの対応も実際の製作現場で

はたいへん現実的な対応だ。Ver1.14でのマルチ設定の改善もしかり。

 

バグフィクスも多項目に及びシンセとしての完成度は非常に高まった。

しかしいまだフィルターには不満が残るし、モジュレーションにも自由度が欲しい。

この後のさらなる進化に期待したい。(2003.12.15)

 

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VP9000で衝撃的に登場したVariPhraseの技術をミュージカルシンセサイザー

に搭載したローランドの意欲作。VariPhrase搭載シンセとしてはV-アレンジャ―

VA-7に続くものである。

 

シンセの構成は音源部+モジュレーション部+COSM+TVA+EFX。モジュールの

順列を3種類から選べるがモジュール間でのモジュレーションはモジュレーション部での2つのオシレーターの変調以外は原則的にできない。

使わないモジュールはスイッチでオフできるのだがこれがたいへん便利、簡単に

バイパスできるのでCOSMやEFXのオンオフは瞬間だ。

リアクタを意識したという噂もあるが使いまわしはTCのSparkFXという感じだ。

 

音源部(2つのオシレーター)でVariPhraseに加えアナログモデリング音源が選べる。

モジュール化されているせいかVAシンセにVariPhraseが乗ったというよりは、VariPhraseマシンの音源部に選択肢としてのVA音源が搭載されたという印象を受ける。

 

VariPhraseは波形の時間とフォルマントとピッチを自在に操ることができる技術で

音の雰囲気を残したままキーの変化を得たり、同じキーで女性ボーカルを

ニューハーフボーカルに変化させたりと従来のシンセでは得られない効果を

得ることができる。グラニュラーシンセシスがサンプルを複数のグレインに分解して

再構成するのとは似て非なるものである。

基本的に同じ時間軸の中で起こすイベントでありランダムに並び替える場合は

オシレターモジュールの中の再生方式で"EVENT"を選んでサンプルをノートに

振り分けてMidiでコントロールしないとできない。

VariPhraseをタッチパネルで解除すると一般的なサンプラーとして使用できる。

ゾーンが設定できるのでマルチサンプルにも対応する。

リズムトラックをスライスして鍵盤に振り分けることもボタンひとつでできる。

 

波形はUSBを介してPCもしくはMacから本体のフラッシュメモリとストレージに

転送できる。

ストレージは汎用的なPCカードを介してコンパクトフラッシュやマイクロドライブなど

幅広く対応している。

Vari用にエンコードする際エンコードのタイプにより音質がかなり変化するので

注意が必要だ。(シンセサイズという点に立てば歓迎できる変化だと思う)

特筆すべきは逆転までさせられるTimeパラメーターでやドラムのキックの音や

ピアノの音が持続系のサウンドになる。

 

アナログモデリング音源は上記の構成からかモジュレーションという観点から

見ると心なしか物足りなさを感じる。

しかし出音は個性的だ。絶妙に音が悪いのである。

JDやPPGやD50の出音が大好きな私にはたまらない絶妙な音の悪さなのだ。またVariの音をレイヤーしたりモジュレーションしたりリサンプリングしたりという事も出来るので

モジュラーシンセ的な音づくりができなくとも音のバリエーションの可能性は凄まじく高い。

*Ver.1.14>1.50システムプログラムアップデートでアナログモデリングの波形が追加されました。

 

モジュレーター部にはリングモジュレーターとFMとオシレーターシンクが搭載されている。

 

COSMはローランドのVシリーズや各種アンプ、HDレコーダー、エフェクターに搭載されているエフェクトモデリング技術のことでV-Synthにはアンプのモデリングと

各種フィルター、ダイナミクス系エフェクトが搭載されたCOSMが2つ用意されている。COSMのフィルターは、なかなかどうして強力なものでSBFフィルターやデュアルフィルターなど劇的な変化を生み出してくれる。

しかし伝統のTVFフィルターではできることも限られる。ヴィンテージ系の特性を持つ24/18/12dbのフィルターはぜひ装備してほしい。

*Ver.1.14>1.50システムプログラムアップデートでTB303のフィルターが搭載されました。

 

VariPhraseばかりに気がいってしまうがこのシンセの要はCOSMかもしれない。

オープンアーキテクチャーなシステムということなので今後の発展が楽しみだ。

COSMは外部入力にも使用することができるがトリガーを入れないとCOSMには信号は

こない。かつてのアナログシンセの外部入力と同じ。良いエフェクターになりうるのでここはちょいと面倒。キーホールドボタンひとつで改善される部分だけに惜しい。とはいえこれをゲートと考え使えというローランドの意図かもしれない。

 

USBでの接続はMIDIとオーディオ/パッチデータのどちらかの選択になる。

 

豊富なコントローラー、幅が広く個性的な音づくり、タッチディスプレイによる

軽快な音色エディット、PCとのスムーズな連携などよく考えられたシンセだ。

残念なのはマルチティンバー音源のはずなのだが本体ではその設定ができない

ため結果的にマルチを使った音作りができないということ。

この点に関してはシステムのアップグレードの際にはぜひとも改善していただきたい。

*Ver.1.13>1.14システムプログラムアップデートでマルチチャンネルの設定画面が追加され操作性が改善されました。

Clavia DMI

NordLead3

★★★★★

2002/1/6購入

2004/3ドナドナ

Advanced Subtractive Performance Synthesizer

2VCO(4OP FM)-1VCF(2VCF)-1VCA-2EG

24Voice

歴史的ヴァーチャルアナログシンセサイザーの3代目。

 

この3代目には4OPの本格的なFMシンセシスエンジンが搭載されアナログのエミュレーションに加えさらに幅広い音作りが可能になった。

 

YAMAHAのFMシンセシスとは違いピッチとモジュレーション量のみで変調した波形にEG/FILTERをかけるという発想で非整数倍音波形を減算合成のプロセスで扱えるのでWavetableなどのデジタルシンセと同じ様なシンセサイズが楽だ。ちなみにLFOでENV信号を出力すればYamaha的なFMシンセシスも可能である。

 

オシレーター、フィルター関連のモヂュレーションは多岐にわたりたいていの

パッチングを可能にしている。ここまでくるとエキスパンダーなどのマトリクス

モヂュレーションやモヂュラーシンセの方が自由度があってさらに凄いことが

と思われる方もいらっしゃると思うのだが、大事なのは魔法のボタンの存在なのだ。

あるスイッチをオンにすると音が劇的に変化する、良くなるというパラメーターの

存在は実に楽しい。その原理がいくら単純でも楽しい。Prophet5のユニゾンボタンやポリモジュレーション、Juno106のコーラススイッチ、Mono/Polyのクロスモヂュレーションなどなど。そんな魔法のボタンやツマミをたくさん持ったシンセがNL3だ。それはまるでコンバトラーVの多彩な武器のようである。

ロータリーエンコーダー(つまみ)の周りにはそのときのプログラムセッテッイングの位置でLEDが光りパッチプログラミングの構造がわかりやすい。

 

Ver1.2でアルペジエイターに休符が設定できるようになった。

 

すべてのシンセサイザーと一線を画す出音とさらに進化した操作系はまさに新世代のデジタル

シンセサイザーといっていい。

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